*COMMENT*
春月灯さんにSSを書いていただきました!
前から1度でいいからやってみたかったピンキー写真+SS。
数枚の写真からSSを書いていただきまして、書いていただいたSSから新たに写真を撮りまして、すごく楽しかった〜!
――柔らかく、春の日差しが降り注ぐある日。瑞希は近所の公園を散歩していた。 春一番も通り過ぎて、気温も温かくなってきた。今ここで寝たとしても、きっと風邪はひかないだろう。 なんて日差しが気持ちいいんだろう。すぐにでも眠りに落ちてしまいそうだ。 悟郎の声が遠くに聞こえる。しかし瑞希は、もう半分眠りに落ちてしまっていた。 「……なんだか良い夢を見ているみたい。起こしたら可哀想だよね」 悟郎のそんな言葉を最後に、瑞希は夢の世界へとダイブしていったのだった。 「……あれ?」 見渡すと辺りは鬱蒼と茂った森の中で、自分は普段とは異なる格好をして立っている。 見てみるとローブのようにも見えるが、はてこれは一体どういう訳だろう。 自分はアルケミスト、ユウリがメディック。それから……リーダーのツバサがダークハンターで、ハジメがブシドー。キヨハルがガンナー、ゴロウがレンジャーでシュンがバード。 そうだ、自分達は世界樹の踏破を目指す冒険者で、幾度も傷つきながらようやくここ、世界樹の最上階にたどり着くことが出来たのだ。 そしてここは最後の部屋……。この奥に、世界樹の宝が眠っていると聞く。 ゆっくりゆっくり、大きく扉を開いていく。 そして目の前に広がる光景に、皆は息をのんだ。 皆の緊張が自分にも伝わって、息が苦しい。その時、ユウリの手がミズキの手をそっと握り締めてきた。 ――ところで、目が覚めた。 一年の間に、自分達の担任と共に様々な出来事があったことを思い返す。その結果、手に入れたものは沢山あった。 その時手に入れたものが、あの宝箱には詰まっている。そう、感じたのだ。 卒業式の日まで後4日。その時まで、一日一日を大事にしていこう。 |